「ええええええええええええええええええええええええええ!!!」


オノエルの絶叫がこだまする。

「おばちゃん!それ実家のお母さんが泣くよ?!ってゆーか女の子がそんなの
だめええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」

そう叫ぶオノエルを完全にシカトしてクロフォードを振り返る。

「女に二言はないわ!くろちゃん、オンド!!!」

「あいよー」

立ち上がりクロフォードが構える。

「はい!ちょーっといいとっこみってみーたいっ!そーれ!」

セイクレッドとオーク男は一気にジョッキを傾ける。

「いっき!いっき!いっき!」

ギャラリーと共に手を叩いてはやし立てるクロフォードを見て
オノエルは言葉をなくし呆然とその様子をみている。と。

「オノエルちゃんオノエルちゃんこっち〜」

声のした方を見ると、少し奥の大テーブルをINESSの連中が囲んでいる

入り口付近のあのテーブルが目立ちすぎた為、ここまで全くオノエルは気づいていなかった。

「みんないたんだ・・・・」

そういいながらテーブルに近づくとオノエルを呼んだ本人・・・Kナインがおいでおいでと

手招きする。その隣にテクテクと歩いていくとKナインは自分のひざをぽんぽんとたたく。

「よいしょ。」

素直にそのひざの上に乗ると目の前、テーブルの向かいには盟主がのんきにカエルの

から揚げにかぶりついていた。

「オノエルちゃんはい、焼き鳥食べる〜?」

「たべる。」

「はいお口あーん、」

「あーん。」

     もぎゅ もぎゅ もぎゅ

目の前に差し出された焼き鳥に、素直にかぶりつき、飲み込んでから話はじめる。

「ヨハネお姉ちゃん!なんでいるのに止めないの?!」

そう叫ぶと当のヨハネこと。この問題のメンバーの盟主はのん気にカエルを食べている。

「セイクレッドだったら大丈夫だよぉ〜」

「大丈夫って?!おばちゃん女の子なんだよ?!」

そう叫ぶオノエルにのんきに手を振る。

「セイクレッドが負けるわけないってーというか負ける喧嘩はしない人だし〜」

「そういう問題じゃ・・・・猫おにいちゃん!!!」

オノエルの怒りはその隣に座っていた猫へと飛び火する。

「えっ僕?!無理だよ!止めたら絶対殺される・・・・。」

突然話を振られてカルピスソーダの入ったグラスで顔を隠す。

「・・・・?そこで寝てるのだぁれ?」

そのさらに横でテーブルにつっぷしてる人を見つけたずねる。

「あーキマエラだよ。見栄張って酒強いとか言っちゃったから・・・。」

そうヨハネの言葉を聴き、Kナインにキマエラの持っているグラスをとってもらう。

 くんかくんか

「・・・・・サマネ・・・・・これ頼んだのおばちゃんでしょ・・・・」

「オノエルちゃんお酒わかるの?」

後ろからKさんに尋ねられ、うなずく。

「飲めないけど匂いの特徴あるのならわかる。お仕事で運んだりするし。おばちゃんと外で
会うといつもお酒飲んでるし。」

「へぇ〜オノエルちゃんは頭がいいんだねぇ〜」

頭をなでられつつ撃沈してるキマエラを見やる。

「・・・50%のウォッカロックで一杯目じゃ・・・。」

そして少しため息をついてからきょろきょろする。

「あれ、ガンマお姉ちゃんとイケガミおねえちゃんは?TIAおねえちゃんもいない・・・。」

「3人は先に寝た〜さすがに疲れたみたい〜」

「さすがにって・・・やっぱり平和なクラハンにはならなかったんだね・・・。」

そう頭を抱える。




ちなみに例のテーブルでは・・・

「ふ・・・なかなかやるわね・・・・」

「姉ちゃんこそ言うだけの事はあるじゃないか・・・・」

「ふふふ・・・・」

「くくく・・・・」

「マスター!次ダイアモンドエディション中ジョッキ!!!」

「望むところだ!」

などとおかしな会話が繰り広げられていた。

 

ぱるばすふぃりあ〜オノエル特別編〜第三話