ぱるばすふぃりあ〜オノエル特別編〜第4話

「・・珍しくこんなにみんな集まってるのにおばちゃんはもう・・・。」

そういいながら店内を見回す。ちなみに現状を説明すると

セイクレッド・クロフォード=飲み比べ大会のテーブル

ヨハネ=まだ食ってる

猫=食べ終わってのんびり

Kナイン=オノエルで萌え中

キマエラ=テーブルにつっぷしていびきかいてる

翼ちゃん=別のテーブルのエルフ女二人組みと戯れ中

イケガミ・巌摩・TIA=すでに部屋で就寝

「・・・あ」

状況を整理するのに店内を見回していたオノエルは斜め向かいの血盟員二人を見て

ピシっと固まった。

「・・・・朝っちお兄ちゃんとテイルお兄ちゃんが壊れてるぅ・・・・。」

そう呟き、冷や汗をダラダラとたらす。

オノエルの視線の先には例の二人組みがいた。

「朝っちひどぉい、そんな事言うともうBUFFしてあげなぁい」

「もちろんテイルは別さ。他の男は護らないけどね」

「ほんとぉ?」

そんな事をほざきながら手を握り合う男二人組み。

パラスナイトの朝っちとプロフィットのレッドテイル。
普段から危険な発言の多いこの二人だが
ここまで行動に出るのは珍しい。

「オノエルちゃんよい子は見ちゃだーめ。」

そう言いながら目を隠すKナインの手をどけ、二人の手元のグラスを見る。

「Kお兄ちゃんまさか二人が飲んでるのって・・・・?」

そう小首を傾げるとその様子がツボだったのかひとしきりもだえてから答える。

「朝っちがキス・オブ・ファイヤーでテイルさんがストロベリーマティーニかな?」

「・・・・だからなんでみんなお酒飲んでるの・・・;;;普段飲まないのに・・。」

オノエルが顔を引きつらせる。

「みんなの飲み物頼んだのセイクレッドさんだけど・・・。」

その言葉にセイクレッドのほうをキッとにらむが普段なら少しの殺気でも

気づくセイクレッドは
全くこちらを見ずに酒をあおっている。

「ん?オノエルちゃん?」

急に下を向いたオノエルにKナインが声をかけた・・・・・が。

「・・・・チ・・・ったく使える奴がいねぇ・・・・」

ドスの聞いた低い声。その声の主を抱きかかえていたKナインの体がこわばる。

「お・・・・おのえるちゃん?;;;;」

その言葉にオノエルはくるっと上半身を後ろにむけて満面の笑顔で答える。

「にゅ?どうしたの?Kお兄ちゃん?」

「い・・・・いま・・・・」

「ん?何かあったの?顔色悪いよ?」

そういつもの笑顔を見てKナインは気を取り直す。

「き・・・キノセイか・・・。」

「どうしたのぉ?Kお兄ちゃんまで酔っ払っちゃってもオノエル介抱してあげないよぉ?」

そうにこにこと言うオノエルだが、頭の中ではどうこの事態を収めるか考え中である。